私はコーチとして活動していますが、実は旦那さんもコーチであり、コーチング的コミュニケーションをベースにおいているため、ほぼ喧嘩をしない、ということを綴っているシリーズ(これまでのシリーズは文末にあります)。
怒りたい時だってある!そんな時、気持ちをどう伝えているか?
さて、私たち夫婦は「ほとんどケンカしない」わけですが。
とは言え・・「えーー!?」とか「それってなくないーーー!」って相手の言動に対して、怒りたくなる時もあります。
そんな時の、私達夫婦なりの「怒りの扱い方法」を、まずは「メッセンジャー編」として、ご紹介します。
注)一応お断り!
以下の内容が、「皆さんのお役に立つのが未知数だ!」ということに気がつきました。そもそもメッセンジャー文化(LINEやFacebook)のスタンダードが全くわからない・・^^;;;。そして、私たちはアラフォー夫婦。世代も関係するかもしれません。その点を踏まえてお読みください。全体的には、お役に立つ記事になっているはずです。
怒りの扱い方法(メッセンジャー編)
何かあって、「怒りたい」という想いになった時、どんなメッセージとするかというと・・・言葉は全く使いません。スタンプを連打しますw
こんな感じです。
はい!これでおしまいです。
さっぱりしています^^
そして、大抵彼からは「ごめーん」という返信や、下記のようなスタンプが返ってきます。
では、なぜこのようなやり取りをするのでしょうか?
怒るコツ1:イチ現象・イチ怒りを徹底!そして即表現!
よく、何か一つの怒りをきっかけとして、別の怒りにも着火してしまうという現象が起きることはありませんか?怒りが連鎖するという感じです。例えば、「待ち合わせに遅刻した」ことに端を発して、「休日に家事を手伝ってくれない」・・という不満にも怒りが及ぶ、とか。よく考えると、「それ、関係なくない?」という感じです、笑。
あるいは、一つの怒りに対し以前の同じエピソードを全部つなげて、怒りの時間軸を過去から現在まで全部ひっくるめてしまうことも起きがちと感じます。「あなたは“いつもいつも”待ち合わせに遅刻する」という感じでしょうか。これは、局所的に怒りを発散しても無駄なパターンでしょう。根本治療が必要なケースです。
いずれにせよ、人は怒りを拡大させてしまいがち。どんどん怒りの理由に色んなものがくっついて、増幅しちゃったりすると思います。
これをしてしまうと、大抵良いことはありません。
良いことがない理由は、2つ。
ひとつには、怒りのエネルギーが強くなり、自分が疲弊してしまうからです。
そしてもうひとつは、怒ることが、あれこれ理由を拡張させた状態を解決してくれるわけではないからです。
余計、自分の怒りを複雑に、深刻にしてしまうのが「怒りの感情拡大現象」と言ってもいいと思います。ぜひ、避けたいもの。
とは言え、「怒りの感情が湧くような出来事があった!」という時、私が意識しているのは、「理由を拡大させずに怒ること」。
そう!鉄則はイチ現象・イチ怒り!という感じです。
そして、根に持たずに即表現することも大事にしています。
これは「怒りの感情を6秒我慢する」と言ったアンガーマネジメントとは全く違うわけですが、すぐに怒りを表現することで怒りの「拡大」を防ぐことができていると感じます。
怒るコツ2:(プチ)怒りはユーモアを持って伝える!
スタンプのようなユーモアのある怒りは、受け取ってもらいやすいです。なぜか?と言うと、その裏にある相手への愛情や信頼が含まれた怒りと伝わるからです。
これが、
「は・・何考えてんの?」
みたいな文章で怒りを伝えたらどうでしょう?・・・凍りつきませんか?(こういう場合は、凍りつかせたくてこのような表現をするのでしょうが)
愛のある怒り方をするのが、良好なコミュニケーションの基本と感じます!
ユーモアレッスンのため、時々変顔レッスンもしています(怒りスタンプの真似)w
怒りのコツ3:怒りのレベルが高い時は「本当に刺さることは何か?」を検討する
では、怒りのレベルが相当に高かったり深刻な事態だったとしましょう。その時でも、私たちは「は・・何考えてんの?」というコミュニケーションはしません。
なぜか?
相手に反省を促したい時に、果たして「は・・何考えてんの?」ということが、得たい結果につながるのか?と言えば、そうとも言えないからです。
ですので、私たちはなるべくそういう言葉を避けます。
そう!コミュニケーションにおける選択肢をチョイスする時に考えるべきなのは、「それによって、得たい結末は何か?」ということ。
そして、ここからがコーチング的で、ある意味”策士”です、笑。
私たちは、「相手に一番刺さるような言葉チョイスする」ことや「相手が心底反省しそうな策を考える」こと、そして「双方が良好な関係である方法」を考えます。
怒りのコツ3:具体例ー相手の”ニーズ”を意識した言葉を投げかける
簡単に例をあげてみましょう(あんまりドロドロしている例は正直思いつかず^^;;)
あなたのパートナーが、とある大事な集まりに大遅刻をしてきたとします。本当は怒りを本人にぶつけたい・・。そんな時、どうしますか?
ここで、「は・・何考えてんの?」以上の「刺さる言葉」を探すわけです。
例えば、私の旦那さんの場合であれば、
「他の参加者の人がみんな心配して待ってたよ」
「○○さんが、挨拶したがってたけど時間がなくて帰っちゃったよ」
「△△さんが、スピーチで一緒に仕事した成果のことを喋ってたよ」
・・・
などという言葉を、彼にかけると思います。
これ、一見怒りとは全く関係ありませんね!笑。
そうなんです。実は、怒りの感情を使わなくても、上記が旦那さんの「ニーズ」に勝手に響く言葉チョイスなんです。彼の「仲間」「信頼」といった大事な価値観にダイレクトに響くのは、怒りをぶつけるよりも「彼の大事なものが損なわれかけているよ!と教えてあげること」なんですね。
そう考えると、皆さんも「マジで怒りたい!」という時に、発する言葉が変わってきそうじゃないですか?!
コミュニケーションの目的を考えると、怒りの感情を超えていけるんですよね。
まとめ
と、今回は怒りについて、2つの観点からお伝えしました。
まずは、サクッと怒りの表現をするススメ。イチ現象・イチ怒り!です、そしてユーモアです。
一方、真剣モードの時には、怒りを超える「得たい結果につながるコミュニケーションチョイスをする」ということです。
と、ここまで書いていて思いました。
相手とハッピーであり、かつ「得たい結果につながる」コミュニケーションを取れるようになるためにも、大前提として、相互を観察し理解しようとすることが何よりも大切ですね。そうすると、相手に響く言葉やコミュニケーションのチョイスも、自ずと見えてくるのではないでしょうか。
参考になれば嬉しいです!
<コーチ夫婦のコミュニケーションシリーズ>