TOEICスコアレポート(アビメ)分析ーリスニングの「森」問題を落としているのが勿体無い!というケース

以前も、TOEIC公式スコアレポート「Abilities Measured」(通称アビメ)分析における、私なりの着眼点をご紹介させていただきました(以前の記事は本文の下に)。今回の記事はその第3弾です。

TOEICアビメのレポート項目(リスニング) おさらい

まずは改めて、アビメがどのようなものだったか、おさらいしておきましょう。

アビメ、これですね!

(公式サイトよりお借りいたしました)

この右下にある棒グラフが「受験時における自分の実力を詳しく表してくれている」ということになります。つまり、この部分を少しでも読み解けるようになると、同じ点数であっても「その点数の中身がどうなっているか?」の考察を一段深くすることが可能になります。

さて、今回はリスニングに焦点を当てています。リスニングのスコアレポートの項目は下記のようになっています。

番号 ABILITIES MEASURED 該当パート
短い会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる Part 1・2
長めの会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる Part 3・4
短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる Part 1・2
長めの会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる Part 3・4
フレーズや分から話し手の目的や暗示されている意味が理解できる Part 1~4

(説明しやすいように、1〜5まで棒グラフに数字をつけました。)
今回ご紹介するのは、パート3.4で「勿体無い点数の落とし方をしているケース」です。

パート3.4で「勿体無い点数の落とし方をしているケース」

それは、

棒グラフの2と棒グラフの4が、ほぼ同じぐらい。あるいは棒グラフ2の方が4よりも低い状態。

です。絵で描くと、こんな感じですね。(ナフキンに落書きですみません^^;;)

この棒グラフ2の項目というのは、「長めの会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる」でした。この説明は、パート3.4において「話の目的・話者の職業・話者がいる場所」を聞いている問題です。実は、これらの問題って、「森」問題と言われています。森、つまり1分程度のリスニング本文を「森」と捉えると、その森の中に沢山の回答ヒントが出てくるという問題なんです。

(上記、セミナーで使った自作スライドです。「パート3」と書いてありますが、特徴はパート3・4共通です)
例えば、「Where does the conversation take place?」(会話はどこで行われていますか?)という問いがあったとしましょう(これは棒グラフ2)。で、本文を聞き始めると、「お!どうやらレンタカー屋に居るっぽい」とわかったとしますね。この瞬間に回答しても(マークシートに軽く点を打っておくなど)いいわけですが・・・考えてみてください。おそらく、本文全体を通して、「車を借りることにちなんだ話が展開していく」と思いませんか?となると、本文全部を聞き終わっても、自ずと答えがわかるんですね。

ちなみに、この手の棒グラフ2の設問は、大問3問中「1問目」に登場することが多いです。

こんな感じです↓

一方棒グラフ4に該当する問題というのは、「木」問題と言われています。これは、「森の中にある1本の木を見つけるがごとく、ヒントが本文に1回しか出てこない」というタイプの問題です。例えば、「What will the man most likely do next?」(男性はおそらく次に何をしますか?)といった問いですね。これは、本文中でも最後の方に、1回だけヒントが出てくるようなタイプの問題です。

一般的には、この「木」タイプの問題の方が「詳細情報・しかもヒントが一度だけしか読み上げられないものを聞き取って答える必要がある」わけで、「難易度は、棒グラフ2よりも高い」と考えられます。

また、「木」タイプの問題は、大問3問中「2.3問目」に出現するか、あるいは「1〜3まで全部「木」問題」というケースもあります。

さて、ここまで書いたところで、今回扱っているアビメのパターンを見てみましょう。
ナフキン再掲^^;;

あれ?難易度の高い棒グラフ4の方が、グラフの数値が高いぞ!(正解できている)ということなんです。

この場合、どんなことが考えられるでしょうか?

パート3.4の「森」問題で、うまく点数を取れていない理由の考察

まず見るからに、比較的簡単な「森」問題で点数を落としているということになると思います。

考えらえる原因としては、

  • 毎回、直前の回答に手こずり、次に始まる本文の最初(=「森」問題の答えが最初に出現する部分)に集中できていない。
  • そもそも、3問中1問目は、比較的後からでも回答しやすい「森」問題だということを知らない。
  • 詳細ばかり(大問2.3問目)に気を取られてしまっている。

などでしょうか。これらは、すぐにでも改善したい部分です!

パート3.4の「森」問題で、うまく点数を取るための改善方法

という事で、改善方法ですが・・・。

・3問中1問目は、「森」問題だということを知る!

というのが、改善の第一歩!なぜかと言うと・・・決まった設問のパターンしか出ないんですね。

もう、いっつもこんな感じです。

  • What is the topic of the conversation?
    この会話の話題は何ですか?
  • What does the conversation take place?
    この会話はどこで行われていますか?
  • What are the speakers discussing?
    話し手達は何について話していますか?
  • Where does the conversation most likely take place?
    この会話はどこで行われていると思われますか?
  • Where does the man most likely work?
    男性はどこで働いていると思われますか?

もう一回言います。いっつもこんな感じです!笑
そして、中には「most likely」という語句が入っていますが、これは無視しても構いません。「どこで働いっているっぽい?」みたいな意味合いです。この「most likely」が含まれている設問の場合、本文中で答えが明言されていないケースがありますが、とは言え本文を通して聞いていれば答えがわかるものばかり。

ですので、パート3.4の解き方のリズムをよくするための練習をするということがもちろん大事なのですが、それと合わせて・・・

  • 「森」問題と言われる、3問中1問目の問題傾向を押さえる事!
  • 典型的な設問パータンを覚えてしまい、瞬時に読み取れるようにしてしまう事!
  • 実際に解く段階になったら、答えが聞こえた瞬間に解いてもいいけど、本文を聞き終わった後でも、高確率で解けると踏まえておく事!

という事を押さえた上で、パート3.4の問題集などで回答練習をすると、失点は減っていくはずです。

どちらかと言うと、英語力・リスニング力というより、回答リズムの悪さと、リスニング冒頭の集中力の足りなさが影響して、失点しているケースが多いですよ!ぜひ、ご自身のアビメに同様の傾向があれば、参考にしてみてください^^

<こちらも、アビメに関する記事です>

この記事を書いた人

Yukiko Funabashi

Yukiko Funabashi

英語学習コーチ / 講師 / MC
MC・ナレーターとして約10年のキャリアを積んだ後、語学コーチングスクールに入社、英語学習コーチへ。在籍中7年で、ビジネスパーソンからエグゼクティブまで約4000人の英語力UPをサポート。2017年4月独立。
エグゼクティブ・ビジネスパーソンを中心にオーダーメイドの英語学習コーチングを提供する傍ら、研修講師ほか、MC・ナレーターとしても活動している。

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