私はコーチとして活動していますが、実は旦那さんもコーチであり、コーチング的コミュニケーションをベースにおいているため、ほぼ喧嘩をしない、ということを先日の記事で書きました。
今回も、その続きです。コーチ夫婦が、日頃何を大事にしてコミュニケーションをしているか?をご紹介します。
さて、まずは質問です。
レストランで、ダイエット中!と公言している旦那さんがあろうことか、目の前でフライドポテトを注文しようとしています。
あなただったら何と声をかけますか?
「あれ?そんなの頼んでいいの?」
「ダイエット中とか言ってなかったっけ?」
と尋ねるケースもあれば・・・
「は!なんか言ってることとやってること違くない?」
とやや怒りモードになる方もいるかもしれません。
ここぞとばかりに、
「ありえないんですけど!」
と、何か別のことで溜まっていた鬱憤を晴らすようなケース(苦笑)だってあるでしょう。
要は、「ダイエットしてるのに、ポテト頼むの?」とめっちゃツッコミたくなる瞬間ですよね。
では、こんな時に私がかける一言をご紹介します。
それは、
「あ!モンキーが出てきた!」と言います。
⊂((・x・))⊃ 笑!
変なフレーズなんですが、これを言うとたいてい旦那さんの行動は一旦止まります。そして「本当にフライドポテトを食べていいのだろうか・・・?」と考え直してくれるのです。
では、このフレーズにどんな意味があるのでしょうか?
実はモンキーとは「本能」のことを指しています。脳の中にある本能的な欲求、脳の部位で言えば大脳辺縁系の働きのことを、擬人化(人じゃない、サルだ)しています。
このように本人そのものの行為をダイレクトに指摘するのではなく、「脳の中の本能がしゃしゃり出てきているよ〜」とやんわり教えてあげるフレーズが、「あ!モンキーが出てきた!」なのです。
このように投げかけることで、
・本人を責めない
・避けたほうが良い行動に気づいてもらえる
の両方が叶うのです。
その結果、「今日だけは食べちゃっていいよね〜」と、ポテトにGOするケースもありますが、「そうだよねー!」とポテトの注文が止まるケースも多いです(1人でいる時には食べているのかもしれないが、笑)。少なくとも、一度「自分で行動を選択する」というアクションを挟むことができるのです。これは、主体的です。
そして、今書いていてひとつ気がつきました。
実は、ポテトを注文しようとしている時の旦那さんは往往にして「悪気がない感じ」なんです。ダイエットしているのに、悪気なくポテトを頼むのか???と思いますよね。
ですが、ポテトを頼む=これまでの慣れた行動なので、「そうか!自動スイッチが入るようにポテトを注文する行動が反射づけられているんだ!」と発見しました。習慣って恐ろしいですね。
はい。いずれにせよ、「あ!モンキーが出てきた!」の一言は、少なくとも私たち夫婦にとっては有効に機能しています♪
もちろん、「モンキー」の例えが何なのか?の前提があって、プラス大脳辺縁系(本能)と前頭葉(理性・意志)の働きへのざっくりとした理解があって成り立っているコミュニケーションなので、ややマニアック寄りなのかもしれません。
でも、ついつい相手の矛盾に突っ込みたくなってしまった時に、「コミュニケーションはいくらでも工夫できる!」とも言えますね。ご参考まで♪
おまけ↓
写真は、うちの冷蔵庫の隣にある、「いただきものお菓子ボックス」です。モンキーのポスターを挟んでいます、笑!
箱の中にはお菓子が!
旦那さんがひとりで自宅にいて、このお菓子に手を伸ばしそうになった時に、脳の中のモンキーの存在を思い出してもらうための作戦です。(一個ならいいのですが、止まらなくなる!の防止策)
参考になるかわからないけど、それぞれの家庭での応用の仕方もある!と思い、共有しました♪
(↓こちらもコーチ夫婦のコミュニケーション記事です♪)