私はコーチとして活動していますが、実は旦那さんもコーチであり、コーチング的コミュニケーションをベースにおいているため、ほぼ喧嘩をしない、ということを綴っている「コーチ夫婦」シリーズ(これまでのシリーズは文末にあります)。
ただいまアジア旅行中。そして、人生初の食あたり><
カンボジア・シェムリアップへの渡航からバンコクに移動したタイミングで発症しました。
(今回の旅行の目的などはまた別途書きたいと思います。クラウドファンディングで集めた資金で、図書館を寄贈させていただきました!)
いやー、なかなか辛い経験でした!トイレから出られない下痢と、刺すような腹痛・それから発熱。
食あたり症状の経過記録
まずは以下症状の経過記録です。
- 6/16 夜:シェムリアップ→バンコクへ。夜中からお腹が痛くなり、一晩中眠れずトイレにずっと座っている。
- 6/17 朝:朝食ブッフェに行ってみるもののトイレばかり。部屋で寝る、旦那さんが薬の買い出しに行ってくれ、食あたりの薬をゲット。薬飲んで寝る。
- 6/17 夕方:ホテルのプールサイドに行って仕事。下痢が収まるが熱っぽい。
- 6/17 夜:ひたすら寝る。ちょっと起きて仕事。ルームサービスでおかゆを頼む。ちょっと食べて寝る。
- 6/18 朝:熱っぽさが取れたっぽい!めっちゃ汗かいた。朝食ブッフェのおかゆを食べる。だいぶ復活。
以下は、タイの「ツルハドラッグ(日系!)」でゲットしてもらった下痢の薬と、ルームサービスのおかゆです。
「今、何点ぐらい?」ースケーリングというコミュニケーション
で、こういう体調不良の際、私たち夫婦では・・
「スケーリング」
というコミュニケーションをします。
これは、10点を満点として、その時々のコンディションを数値にするというもの。
(今回は体調に対して活用しましたが、それに限らずメンタル面だったり、あるいは人間関係や目標と現状とのギャップを数値にしたり・・・とにかく活用の幅がとっても広いです。)
チームフロー&アナザーヒストリーのコーチ仲間の皆様にはおなじみかと思います!あれを、夫婦間で都度都度活用しているわけです。
例えば今回であれば、「お腹痛い・・・」となった時に、いつものベストな時を10点とすると、「今、体調何点ぐらい?」と、体調自体を数値化するという感じです。
今回は「ううう、4点ぐらい・・」が数値化のスタート。
で、都度都度、「今何点?」というやり取りを挟みながら、一緒に経過観察しました。体調がちょっとよくなった兆候があったりした時「あ!今ちょっと上がってきたね~!今何点?」という感じで聞いてくれるわけです。(そして、このブログを書いている今、”How’s feeling?”と旦那さんが英語で聞いてきた!w)
では、このスケーリングコミュニケーションのメリットを書いてみたいと思います。
スケーリングコミュニケーションのメリット
1)変化は効力感を生む
同じ体調が良くなったという出来事に対しても、スケーリングをすることによって「変化に対して積極的に気付ける」ということが起きます。この、数値管理による「変化への積極的気づき」というのは、「効力感」にも繋がりやすいんです(効力感というのは「やれる」「できる」感)。
すると、「よし、いい感じだぞ」「無理しないようにしよう」「せっかく上がった数値をもっとよくしよう」「ここまでは活動できそうだ」と、数値をより良い方向に引っ張るための活動に対する発想が生まれます。
このように、数値が良くなった時、次の活動に対する「やれる」「できる」をもたらすのが、スケーリングのメリットです。
2)現状を受け入れ、分析しやすくなる
とはいえ、数値は上がるばかりではありません。当然下がるときもあります。今回も、よくなった(7点ぐらい)のに、再び5点ぐらいに戻ってしまいました。
そんな時にも、数値化していると「何があったから点数が下がったのか?」と観察する視点を持ちやすいです。この7点から5点の時には「下痢は明らかに止まったのに、だるい→熱っぽい」という分析になりました。要はスケーリングした時の方が、客観視点を持ちやすいんですね。
このように、数値に対して、その上がり下がりの要素分解をする、そして次の解決策を模索する、という行動サイクルを生み出しやすいというメリットもあります。
3)2人でスケーリングすると、さらにたくさんのメリットが!
上記の1)2)は、どちらかというと1人でスケーリングしても、もたらされるメリットです。では、このスケーリングコミュニケーションを「夫婦でやることのメリット」ってなんでしょうか?
まずは数値が上がった時。
1人より2人で喜ぶので、たった1メモリ上がっただけでも、2メモリ上がったぐらい嬉しいという実感があります、笑。そりゃそうです。旅行先でどちらかが体調を悪くして、それが快方に向かっていたら、旅行の楽しみも倍になりますから。
こうやって、どちらかの体調に対して、スケーリングという共有をすることで、「相手の体調を自分ごとにする」というアイデアを持つことができます。
一方、数値が下がった時。
これは1メモリ下がった時にも、実質0.5メモリぐらいの下がり幅で済むような感覚があります。なぜなら、問題解決に役立てるリソースが2人いるから。「数値が下がってしまった、じゃあどうしよう?何かできることがないか?」と、2人で解決しようとできるからです。
「スケーリング」という共通言語は、夫婦における「共同体感覚」を醸成する
と、ここまで書いてみて、「スケーリング」という共通言語は夫婦における「共同体感覚」を醸成しやすいのだ、と気付きました。
「共同体感覚」とはアドラー心理学の考え方です。
これは簡単に言うと、「自分はある共同体に居場所があって、そこで、自分は果たすべき役割がちゃんとある」感じられていること。これが、幸福度に繋がっているという考え方ですね。もう少しだけ要素分解すると、以下のような要素が含まれています。
・自己受容(そのままの自分を受け入れていること)
・他者信頼(相手を協力しあえる対象と思えること)
・所属感(自分の居場所を感じていること)
・貢献感(人の役に立てると思えること)
(参照:アナザーヒストリーブログ)
これを夫婦関係に置き換えると、「私たちは問題を乗り切るためのチームメイトであり、そこでは相手を頼っても大丈夫だし、相手に貢献することもできるよ」という感覚があるということでしょうか。
ということで、食あたりの体調不良でホテルにこもりっきりなので、この2日ほど旦那さんとおこなっている「スケーリング」というコミュニケーションについて解説してみました。
「今何点ぐらい?」の合言葉はいい事がたくさんありますよ!
おまけ。
プールに入って1人遊ぶ旦那さん(私は流石に無理なので遊ぶのを観察)。
ともあれ、一緒にスケーリングしながら体調不良に付き合ってくれる旦那氏に感謝感謝です!
<コーチ夫婦のコミュニケーションシリーズ>