私はコーチとして活動していますが、実は旦那さんもコーチです。彼は、英語学習ではなく、ビジネスパーソンへのコーチングや研修講師というお仕事がメインです。
そして、私も彼も、「アナザーヒストリープロコーチ養成スクール」(旧チームフロー)を卒業しており、師匠の宮越大樹さんから指導を受けています(旦那さんの方がだいぶ先輩です)。
そんな、夫婦ともにコーチである私たちは(ほぼ)喧嘩をしません。では、何か言いたいことがあったり、モヤモヤっとする時に、何を大事にしてコミュニケーションをしているか?をご紹介します。
とっても大事なものの一つは「メタ認知」する力。
これは、
メタ認知とは、「客観的な自己」「もうひとりの自分」などと形容されるように、現在進行中の自分の思考や行動そのものを対象化して認識することにより、自分自身の認知行動を把握することができる能力である。 メタ認知的知識とは、自分自身の状態を判断するための知識を指す。by Wikipedia
はい、難しいですかね!笑 簡単に言うと、「俯瞰力」(ふかんりょくー漢字が簡単じゃないや、笑)。上記の説明だと、「客観的な自己」というのがわかりやすいでしょうか。自分をもう1人の自分が上から見ているような感覚です。視野が広く、自分の思考のクセなどに取り込まれている状態ではなく、もっと「全体の中で何が起きているか?」がわかるような感覚です。
実は、メタ認知が欠如している中でちょっと好ましくないなと思えることが起きた時、つい「感情先行」で「相手を攻撃する」ようなコミュニケーションになりがちなんですよね。
「どうして・・ナノ!?」とか「早く・・してよ!」とか。。
うん、書いていても攻撃的です。
あるいは、生まれたネガティブ感情を何も言わずに飲み込むと、ネガティブちゃんが蓄積されてさらに最悪です。
なので、何かモヤモヤっとした時、「メタ認知力」を発揮して、こんなコミュニケーションをします。
今日さぁ、Googleカレンダーに最初は飲み会が入ってなかったから、せっかく「やった、一緒にご飯食べられる!」と思ってたんだけど、今見たら予定が入っててさぁ、ガーンて感じでめっちゃショックなんだけど。by 由紀子
・・・なんか、単に感情の発生したプロセスを説明しているだけですね、笑。でもこれが大事なんです!
よく、人がやってしまうコミュニケーションというのは感情の発生プロセスをすっ飛ばして「なんで急に飲み会入ってるわけ!?(ムカ)」みたいになります。いきなり感情がそこに存在していて、その感情が「相手」に対する責め、攻撃になっている感じです。
一方、上記に書いた私のセリフは、「自分」がどういう気持ちか?ということを、感情の発生プロセスと共に(ある程度)客観的に説明しています。感情に(完全には)取り込まれてしまっていないんですね。この状態は、メタ認知に近い状態と言えます。事象を、上から眺めている感じがしますよね。
ここで大事なのは2つ。
客観的に、そして、自分がどうか?を語ること。
(この、自分を主語にしたコミュニケーションを「I(アイ)メッセージ」とも言います)
これが、客観的であっても、冷静に相手を責めるような評価判断混じりのコメントになると、「冷ややかな詰め」になります、コワイです。
相手は自分のコミュニケーションの鏡。ですので、こちらが落ち着いて、自分がどう思うか?を話すことで、相手のコミュニケーションも落ち着いた、メタ的かつ非攻撃的なものになって来ます。
思い立って書いてみましたが、コミュニケーションに重要な「メタ認知」の発想。具体的には、客観的に、そして、自分がどうか?を語ること。参考にしてみてください!
(同シリーズの記事はこちら)