たった15分のオンラインコーチングのアドバイスで、TOEIC150点がUPした話
すでにこちらのブログでご紹介しましたが、たった15分のセッションでお伝えした学習アドバイスを地味に実践いただき、
【2ヶ月で150点UPした!!】
と、いうご報告を先日いただきました。
このケースにつきまして、提供したアドバイスのポイントについて具体的に紹介してみますね。
コーチングポイント1 クライアント様の現状を把握
当然ながら、「2ヶ月で150点あげたいんです!」と言われても、その方の「現状」がどのようなものかがわからなければ、アドバイスのしようがありません。そこで、常に行うのが「現状確認」です。
このクライアント様は、中学英語やり直しが必要なレベル。TOEIC300点程度だったんですね。そして「勉強の経験がないから、勉強の仕方がわからない」という状況ではあったものの、「”中学英語やり直し”的なタイトルの参考書を読んでいる」ということでした。
コーチングポイント2 とにかくシンプルな学習法を伝授
このセッションは本当に時間が限られておりました。15分程度。しかも単発コーチング。ですので、無理めの複雑な学習プランをご紹介するのではなく、その代わりに「シンプルな学習法を一個だけ伝授する」ということを行いました。
独学って、ただでさえ「学習の盲点」が出来がちです。自分では「うまく行っている」と思えていても、そう簡単にはいきません。学習って、自分の元々の性格が反映されやすいので、「学習の盲点」が無意識にできるんですね(この話は深すぎるので、また別の記事で^^)。その独学において「手を広げすぎる」というのは、リスクがさらに大きくなります。
ということで、差し上げた学習法アドバイスは、「ザ・シンプル!」。関わらせていただいたクライアント様は、そのシンプルな学習法を実行してくださったようで、毎日1時間の継続学習で点数が150点UPしたようでした。
コーチングポイント3・・・現状を鑑みた、効果の良い学習法を伝授
ということで、「2ヶ月間、たった1日1時間の勉強時間で、TOEIC300点が450点にUPした、シンプルな学習法」ですが、こちらの本をご紹介させていただきました♪
英語のスピーキングが驚くほど上達する NOBU式トレーニング【MP3 CD付】
愛用しております、「NOBU式トレーニング」です^^ この書籍は初級者の方から上級(中上級ぐらいまでかな)の方まで、みんなにオススメしたいなぁというほど好きな本です。
書籍の特徴としては、本来スピーキング用のトレーニングテキストなんですね。いわゆる「瞬間英作文」と言われるトレーニング本の一種で、中学校の文法項目に沿って短い英文をたくさん暗記して英作文力を鍛えよう!というタイプの本です。
で、さらにこのNOBU式の特徴は、
- それら短い英文達が、「Input」と「Output」という2つのアプローチで収録されていること
Inputのページでは、英文→→→日本文の構成で、英語を理解し音読、シャドーイングを通して意味を理解しながら瞬発的に復唱できるようにしていきます。Outputのページでは、日本文→→→英文の構成で、Inputの英文に少しアレンジを入れた英文を、考えて瞬間的に英訳できるよう工夫されています。
- 短い平易な英文から収録されており、徐々に眺めの難しい英文に移行していくこと
書籍の序盤の文章は”I’m hungry.”や”I live in Nakano.”といった3〜5語程度の優しい文章。これらの習得を進めていくと、徐々に文章が長くなっていくわけです。中盤あたりになるとto 不定詞などが出てきて、”I visited Osaka to see a client.”という英文になり、もうちょっと終盤に進むと、”This is a shirt I got for my birthday.”といった関係代名詞(この場合は省略されている)などが出てきます。この構成、ステキすぎる本です!「英語は、最初まずシンプルに覚える!けれど、後ろに情報をつなげてあげることで、具体的なことが言えるようにもなる!」というのが、至極腹落ちする構成になっています。
で、話がややそれてしまいましたが、15分のコーチングの中では、
このNOBU式を活用して、「音源を聴く」「収録されている英文→→→日本文、日本文→→→英文をそれぞれ和訳・英訳できるようにする」
というアドバイスをしました。
・・・書いてみて思ったが、超ざっくりすぎ!^^;;;;笑
もうちょっと時間があれば丁寧な手順の指示もできたかもしれませんが、どちらかというと「この本に取り組むのにはこういう意味があるので、書籍が説明している手順にしたがって取り組んでみましょう!」というお伝えになりました。
なぜ「NOBU式トレーニング」をオススメしたのか?
ということで、なぜ私はこの本をクライアント様にオススメしたのでしょうか?これは大事なポイントです。それは、
このクライアント様のそれ以前の学習タイミングを考えると、最適な伸びの流れを作れる書籍だった
ということです。
この方はそれまで、「”中学英語やり直し”的なタイトルの参考書を読んでみている」ということだったんですね。つまり、英文法が「わかる」という状態を整えている最中だった、と言えます。なのでそこから先は「わかる」から「使える」になっていく流れを作ってあげることが大事。ここで言う「TOEIC的な使える」という状態は、「問題を解ける」「英文が聞き取れる・読める」という状態に移行することでしょうか。
そのために、TOEICのパート5のうち、文法問題のみを収録している問題集を解いて練習・・・なども悪くないのですが、「300点だったら、そもそも単語がわからないから、問題を解くのもおそらく大変タフな作業になってしまうだろう」と思ったため、中学校の文法を網羅した英文暗記の方がハードルが低いと判断しました。
ということで、「その方の学習の流れに最適」だというのが、NOBU式を押した理由でしたが、そのほかにも、「頑張ったら取り組めそうなちょうど良いハードルの書籍」であったことや「リスニングのトレーニングにもなるので、パート1.2あたりの短文リスニング対策としても効果が期待できる」ということもありますね!
まとめ
はい、というわけで思いがけずに長くなってしまいました^^
「2ヶ月間、たった1日1時間の勉強時間で、TOEIC300点が450点にUPした、シンプルな学習法」として、私の英語学習コーチングケースをご紹介させていただきました。TOEICの対策で「どのように勉強を始めたら良いか、わからない・・」という、TOEIC300~400点ぐらいの方。中学校英文法の内容を網羅している短文暗記は、いったんTOEICの勉強から離れるようで、いやいや「英語を読む・聞く」のベースを作ってくれる、とっても費用対効果の高い勉強法です。何より、問題集を解くより、スピーキング力につながるイメージも持てるから、楽しい♪またTOEIC300〜400点台の方だけでなく、広くTOEIC700点台ぐらいまでをお持ちで、その先伸び悩んでいる方には、とっても効果のあるアプローチだと思います^^
今回ご紹介した本↓↓↓
英語のスピーキングが驚くほど上達する NOBU式トレーニング【MP3 CD付】