アイキャッチは本文と関係ありません。何となく楽しそうな写真を選びました^^;;
質問をいただきました。
またまた、ご質問に答えるコーナーです。洋楽の弾き語りを練習されている方から、以下のようなお悩みを伺いました。
アコースティックギターで洋楽songの弾き語りを練習しています。
歌となると、構文が崩れたり、メロディーの影響で単語の区切りが変わったり、前後の単語連結で早口になったりします。歌詞が伝わるのかな?と、不安になります。何か良い練習法はありますか?聴き込む、歌い込むしかないと思っているのですが。
えええ!歌だけじゃなくて、弾き語り?すごいです〜。この時点で尊敬です!しかも、しかも歌詞をちゃんと伝えたいという想いが素敵ですね^^/
「とにかく完コピ目指して、真似する!」と、歌も英語もうまくなる!
まず質問に対する私なりの答えです。「とにかく完コピ目指して、真似する!」の方向で、迷いなく突き進んで欲しいです。その方が、「洋楽を歌うのがうまくなる」「英語力も上がる」と良いことしかないからです。
「歌詞が伝わるか?」の観点でも、完コピした方が「”英語らしい音”に乗せて歌の意味が伝わる」かと思います。
英語の音声には、日本語と全く違う「強弱のリズム」と「音声変化」(連結/脱落/同化)」という特徴があります(この後少しだけ音声変化の例をあげますね)。こういった英語独特のものは、歌にもそのまま反映されています。ですから、歌を聴こえたまま真似しようとするプロセスで、この英語の音声の特徴を身につけることができるわけです。
ただ歌詞カードなどを見ながら練習していると、つい勝手に脳が「単語を一文字ずつ読もうとしてしまい、リズムが合わなくなる、リズムに対して音の粒が多くなってしまう・・」ということが起きがちです。
その時私が便宜的にやることが、歌詞カードへの書き入れ。
「アクセントの入る単語にマーカーを入れる」「つながる箇所はひとまとめにマルをつける」「カタカナでふりがなを振る」などです。
「Last Christmas」を英語のレッスンで取り入れた時の歌詞カード
こちらは、ちょうど年末に英会話レッスンで使った歌詞カードです。初級者さま向けに、カタカナでふりがなを振っております。
最初の一節だけ解説↓!
Last Christmas は「ラースクリスマス」←Lastの t が脱落します。
I gave you は「アイゲィヴュー」←gaveの v とyouの y が同化(音が繋がりスペルと違う音に変化)します。
my heartは「マイハー」←heartの t が脱落します。
英語力がUPする!歌を練習する時の効果的なプロセス
次に、英語力のUPという観点で「歌を練習する時の効果的なプロセス」をまとめてみますね!
- まずは歌詞を見て、読む。意味を理解する。
- 曲を流して、何度も「抑揚」「音のつながり」を観察する。適宜歌詞カードに書き込む。
- [2]で書き込んだ歌詞カードを参考に、練習。音の完コピを目指す。
- 上記の[3]がうまく行くようになり余裕を持って音の完コピができるようになったところで、改めて意味を味わいながら歌う練習をする。
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上記の[4]のプロセスを入れると「音」の特徴と「意味」が融合します。ここで初めて英語の意味を理解する力が磨かれます。一方ずっと[3]止まりですと、英語の音真似はうまくなりますが、意味を理解する力が磨かれません。必ず[4]に辿り着きましょう。するとおそらく、歌の伝わる度もUPするはず。いいことしかありません!
・・ちなみにこれは、歌以外の英語教材を音読練習したりシャドーイングする時に心がけたい手順でもあります。
余談:歌というアートの特徴を改めて考えてみた
ところで、英語でもあるいは日本語の歌も、「歌詞が100%伝わる」度合いが減っていること、あると思います。日本語でも歌手の個性によっては「何を言っているのだろう?」とか「空耳?」ってありますよね。これがむしろ、歌の持つ個性なのかもしれません。歌詞だけを伝えたければ「朗読」すればいいわけですが、そこはメロディに乗せて表現するアートということでしょうか。
またどうやら、日本語だけじゃなく英語でも「空耳」という考え方があるんですって!面白い^^
歌のことは素人なのでよくわからないものの、英語学習の一環として歌のことを捉えてみて、改めてとても勉強になりました!