継続的に英語学習コーチング、特に英会話の上達に関してサポートしているクライアント様の、ステキな勉強の取り組み方をご紹介します!(ご本人の掲載許可済みです)
NOBU式で、トレーニング中
そのクライアント様、は数ヶ月かけて1冊の英作文トレーニング本を完璧にしてきました。
ちなみに、こちらの本です。
この、私の大好きなNOBU式トレーニングを使用いただいています。具体的には、収録の英文をぜーんぶ暗記。さらに、全英文を「自分オリジナルの単語に入れ替えて、作文、自分用の英文リストの作成」までしていただいています(ここまで使い尽くす方法、オススメです^^)。
ところでこの書籍、中学校1〜3年の英文法ごとに短文がたくさん収録されているのですが、難易度の設定が絶妙です!
最初は短文に取り組み、徐々に長い英文、例えば関係代名詞や接続詞を用いた英文に取り組むような書籍の編集になっています。この編集・難易度設定のおかげで、「おお、英語って、こうやって短い文章でも喋れる!でも、さらに後ろに英文を付け足していくことで、長く喋れるようになるのね!」ということを、身を以て実感できるトレーニング本です。
で、この本に対して、十分取り組み尽くした!というところまで来たので「新しい本に移行しよう!」ということになりました。そして、相談の結果、NOBU式の実践バージョンに進むことになりました。
理想的な学習のステップとは?
さて、シリーズ本とはいえ新しい本(上記のオレンジのほう)を使い始めた第1週目。その日もクライアント様のオフィスに行き、セッションの冒頭に学習状況を棚卸しするワークシートを書いていただいておりました。
そしてお預かりしたシートに・・。
見えますか?上の方の赤線のところに、
軽く全体を読む→深く学習→復習
とありますよね!
これ、もうメチャメチャ理想的な取り組み方です。何がいいかって、最初の「全体を軽く読む」ですよ!!
いやぁ、素晴らしいなぁ!という期待の通り、宿題として決めた範囲は完璧に暗記した状態に至っていらっしゃいました。
「全体を軽く読む」の何が良いのか?
では、「全体を軽く読む」の何が良いのか?ということです。大きく2つあげてみました。
「全体を軽く読む」ことで、
- 全体の難易度や、書籍の全体像がつかめる。そうすると勉強の計画や取り組みイメージが湧きやすくなる。
- 新規の書籍との距離が縮まる、仲良くなれるイメージになる。そうすると新規の書籍に対して心理的なハードルが下がり取り組みやすくなる。
が、達成されるんですね!
実際にこのクライアント様は、「全体を軽く読む」の段階で、「あーー、これ、これまで覚えた単語や表現が沢山出てきているな!」というイメージを持った後に、英文を暗記されました。
このプロセスって、すでにストック済みの知識がどんどん立ち上がってきて、暗記が効率的に進みます。それだけでなく、「これまでの学習が蓄積されている」ことに気付ける自分がいることで、モチベーションが非常に高まるんですよね!
さらには、最初「全体を軽く読む」ことで、書籍への心理的ハードルが下がる・・という利点は、何気にメチャメチャ重要と思っています。実際、一度パラパラでも目にしたものは、脳内の何処かに格納されると言いますから、英文を暗記しよう!という時にポジティブな影響があるでしょうし。
そう、接点「0」の状態からいきなり仲良くなろうとするのと、事前に接点がある「1」の状態から仲良くなろうとするのは、全然違うのです。
(これは多分、人間の防御本能とか、そういうのも関係している気がする。私達は、基本新しいものには恐れがあり防御システムが働きます。)
最初は勉強のハードルをびっくりするほど低くする
ということで、仮説を多く含んでいますが、私なりの考察をさせていただきました。
ということで、「全体を軽く読む」なんて、勉強のハードルとしては、びっくりするほど低く、むしろ「これでいいの?」「簡単すぎない?」「むしろ楽すぎて不安」といった想いを感じるかもしれません。
が、「全体を軽く読む」という、びっくりするほど低いハードルが、次のステップへの確かな橋渡しをしてくれるんです。むしろこのステップを入れないと、ツライ。
この「全体を軽く読む」という表現の抽象度をあげると、「最初は勉強のハードルをびっくりするほど低くする」という感じでしょうか。
あらゆる勉強に反映できるコツと思います。どうぞご参考になりますように!