2017年3月を以って会社を退職・独立するにあたり、なぜそういう決断をしたのか?自分の想いを整理しておきます(その1はコチラ)。
退職・独立を決めた3つの理由 again
その理由を改めて。
- 所属する英語スクールの垣根を超えて「人の役に立ちたい!」と思う気持ちの芽生え
- 前職(司会業)も、欲張って再開したいという想い
- 生き方そのものを変えたいという想い
今回は2について解説させていただきます。
退職・独立理由その2について
2. 前職(司会業)も、欲張って再開したいという想い
前職の経験について、少しお話しますね!私は23歳の時からリポーターやナレーター、司会というお仕事をメインに働いてきました。英語学習コーチになる33歳までだから、約10年。
でね、この前職自体が大好きなんです!このお仕事の経験があったから、コーチという「コミュニケーションを通じて、人をサポートする」お仕事に就くことができたと思っています。
前職あっての、今の私、なんですよね。
そして、コーチとしてお仕事を続け数年経ったある時、私の中にある信念が芽生えました。
”Connecting the dots” に出会う
それはスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学での卒業スピーチを聴きこむようになってからです。
このスピーチは3部構成になっていて、
- Connecting the dots(点と点をつなぐ)
- Love and loss (愛と敗北)
- Death(死)
から成り立っています。この中で、私が特に心酔したのが第1部の”Connecting the dots”。このくだりでは、ジョブズの生い立ち、大学に入ったものの中退することになった事、その際、彼がカリグラフィーの授業に出席するようになり、フォントに魅了されていくエピソードが語られます。
そのフォントの知識があったからこそ、10年後に設計したMacintoshは、美しいフォント機能を持つコンピューターになった、と話を紡いだ後、特に有名な下記のフレーズへとつながります。
Again, you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backward. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.
日訳(こちらのサイトよりお借りしました)
繰り返しですが、将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。運命、カルマ…、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。私はこのやり方で後悔したことはありません。むしろ、今になって大きな差をもたらしてくれたと思います。
このスピーチを聞いて、「点と点をつなぐ」という発想が本当に素晴らしいと思い始めました。
こうやって点と点をつないで、全ての人生経験が世の中の価値に変わっていったら素晴らしいだろうな、と。
点と点は「つながる」のではなく、「つなげる」ものだ
さぁ、そして上記であえて太字にした一節があります。
So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.
だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。
という部分。
これって本当?って。
ジョブズは、「信じるしかない」と、本当に信じていただけなのか?と。思うようになったんですね。
これに関して、お世話になっているある方がこんな事をおっしゃいました。
ジョブズは、「我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない」 とは言うが、信じていただけじゃない。点と点はつながった・・のではなく、彼がつなげていったんだ。
と。
この違い、伝わりますか?点と点は、つながるものじゃない。つなげるものだ、とその方はおっしゃったんですね。そうやってジョブズは世の中に自分の人生を表現していったんだ、と。
この考え方は、完全に自分の中にインストールされました。
信じるだけではなく、点と点を自らつなげて、自分の人生の経験全てを仕事に表現したい!
そうすれば、自分の価値を最大化させながら世の中に貢献できる!という想いです。
そんなわけで、前職も・現職も、全部改めて進行形で経験しながら、自分の世の中における価値を再構築できないだろうか?という想いが止まらなくなってしまいました。
そんな想いの中で、在籍スクールにいることがベストではないという結論に至りました。
いったんまとめ
2. 前職(司会業)も、欲張って再開したいという想い
と書くと、前の仕事に「戻る」というニュアンスにも取られてしまうかと思います。実際、表面的にはその通りの部分もあります。コーチをしながら、司会の仕事もする、という単なる副業状態。見た目は、そうなります。
ただ、司会だけのかつての私と、コーチングを経験した今の私は、やはり違うわけです。そしてこのパラレルキャリアの状態は、個々のキャリアが双方影響し合い、何か別の価値を生み出す可能性もある。
まだその実態は見えないのですが、少なくとも私は、司会とコーチのお仕事を両方おこなう事で、それぞれのお仕事で発揮できるバリューがまた変化していく、という状態を作っていきたいです。
意図的に。
点と点はつながるのではなく、つなげる、ものだから。