2017年3月を以って会社を退職・独立するにあたり、なぜそういう決断をしたのか?自分の想いを整理しておきます。
「驚きました!!」というお声
2010年より約7年、コーチとして在籍してきた東京・表参道の英語コーチングスクールを、この2017年3月で退職します。あ、そもそもこのブログを公に周知するのは4月以降だから、退職「した」というほうが正しいだろう。
その後は、個人で英語学習コーチングを提供しながら、他のことも色々並行していく予定です。
そんな中、多くの方に「なんで辞めるの〜〜?」とか「驚きました!!」など言っていただくことも多い。
思うに、
船橋さんは、表参道の英語コーチングスクールでの仕事を楽しんでいた!
という印象を持ってくださっていた方が多かったのだと感じます(多分)。
それは100%その通りなのですが、それを超えて、色々な気持ちの変化と葛藤がありました。この、退職する理由は独立する「志」とも深くリンクするので、これを機に書き留めておきたいと思う。
退職・独立を決めた3つの理由
では、その理由を書きます。
- 所属する英語スクールの垣根を超えて「人の役に立ちたい!」と思う気持ちの芽生え
- 前職(司会業)も、欲張って再開したいという想い
- 生き方そのものを変えたいという想い
ではまず、1つ目の理由について。少し詳細に記します。
退職・独立理由その1について
1.所属する英語スクールの垣根を超えて「人の役に立ちたい!」と思う気持ちの芽生え
上記がどういうことか?説明しますね。
これまで私は英語コーチングスクールで働く中、コーチスキルを磨くために他のスクールメソッドを試したり、私自身が実際に受講側になって勉強したりしてきたんですね。「学びオタク」と自ら言ってもいいぐらいです。
それこそ、ガチ競合にあたる「TOEIC対策スクール」には出入りしていません。が、まず憧れている英語学習フィールドの先生には結構会いに行きました。それから、大手英会話スクールの体験も軒並み行っていますし、スカイプ英会話も10社以上体験セッションを受けました。それから、通信教材の開発プロジェクトに携わった際、聞き流し系の教材は一通り試した経験があります。
今現在でも、英語速読スクールのMax Reading にお世話になっているのと、英語発音のDr.D先生に師事しています。
そんな体験を通じて、高まった想い。それは、
世の中のあらゆる英語学習メソッドは素晴らしく、誰かの役に立っている
ということ。
スカイプオンライン英会話は、常にネット回線と受講時間の利便性を追求しています。またあるオンライン英会話は講師の多様性を重視し、他のオンライン英会話は先生のクオリティにこだわりを高める・・・どこも頑張っています。
大手英会話スクールも素晴らしいと思います。私が体験した限りですが、B社の体験レッスンには本当に無駄がなくギリギリの負荷をかけたチャレンジングな40分を提供してくれました。E社の体験レッスンで私が出会った講師は、日本人に英語を教えるスペシャリストでした。G社には数回足を運んだことがありますが、テキストの改善がめざましいな!と感じました。
こんな風に、どのスクールも素晴らしいし頑張っているのです。
あるいは、私が師事している上記2つのスクールも、「続けたら・頑張ったら伸びた!」という体験をもたらしてくれる説得力のあるメソッドを提供していましたし、先生方もとても魅力的です。
さらに、自分の概念を大きくぶち壊す出来事がありました。
私的にはビックリだった、とある方の英語学習エピソード
それは、勤務先のスクールで、地方のクライアントさんを電話コーチングした時のことです。
その方はTOEICの点数が300点台ぐらい。車通勤という生活スタイルの方だったのですが、
○○○○○○○○○(聞き流し教材)で、TOEICのリスニングが伸びたんです!
と電話口でおっしゃいました。
私にしたら、(大変失礼ですが)耳を疑いました。
「はっ???聞き流し教材でTOEICのリスニングが上がるなんて信じられない!」という心の叫び・・。私の勤務先コーチングスクールは、聞き流しと全く逆のアプローチでリスニング力を伸ばすメソッドを採用していたからです。
ただ、電話口のクライアントさんの声は至極明るくイキイキとしている・・。
聞いてみると、やはり「聞き流し教材」の他に英語の勉強をしていなかったようで、やはりそれでリスニング力がアップしたようなんです。
この方とのやり取りを通じて、まず思いました。
人には、その環境に応じて、あるいはそのレベルや目標に応じて、あるいはその性格に対して、必要な英語の勉強方法がある
ってこと。この方は、「車通勤」という環境の中で、唯一継続できた学習法が「聞き流し教材」だったんですね。
と同時に、もう一つ、強烈に感じました。
世の中のあらゆる英語学習メソッドは素晴らしく、誰かの役に立っている
と。
自分の勤務していたスクールのメソッドは素晴らしいと、今でも思っています。が、「それだけではない」と、あらゆるものにリスペクトの念が湧いた瞬間でもありました。
で。
そうなると、もうスクールに在籍していけはいけない!と思えてしまったのです。だって、「聞き流しすら素晴らしく、誰かにとっては必要だ!」という、在籍スクールのコンセプトと違う価値観が芽生えてしまったわけですから。
さらに想いは発展し、「必要なメソッドが必要な人に届いて、その結果多くの学習者が効率よく英語の上達を実感できたら素晴らしいよな!」という考えに至りました。例えて言うなら、「ほけんの窓口」英語バージョンみたいな感覚です。
私が、個人で英語学習コーチングを行うことで、必要な人に、必要なメソッドや勉強方法が届く。
その結果、学習者がハッピーであるのはもちろん、尊敬する世の中の英語学習サービスに関わる全ての人がハッピーな状況を作り出すことはできないものだろうか?と考えるようになりました。
おそらく、こういう考えに至ったのは、聞き流し教材のエピソード以前に、私が色々なスクールに体験に行き、その都度、感心しまくっていたからだろうと思います。
いったんまとめ
長くなってしまったので、退職・独立の理由シリーズを3つに分けてお届けしたいと思います。ということで、まずは
1.所属する英語スクールの垣根を超えて「人の役に立ちたい!」と思う気持ちの芽生え
について書き留めました。
大好きな人たちが、なるべくみんなハッピーでいたらいいな!と真剣に思うのです。
「その中でも本当に一番幸せにしたい人は誰なのか?」を明確にしておいたほうがいいのかもしれません。でも、私の大事な大事な、現時点での想いなので、ここに綴っておきたいと思います。
続く。