TOEIC本番で、戦略に「迷わない」状態を作るのが大事なわけー脳内で起きている事!  

今回は、TOEICL&Rにおいて、「戦略を決めておくことが何故重要なのか?」について考えてみましょう。特に、「戦略を決めておかない」=「迷いのある状態」がいかにリスキーでデメリットだらけなのか・・。

戦略がない・迷いの発生する状態は、恐ろしいほどに不利すぎる!のがご理解いただける内容です^^

*TOEICの各パートについて、ある程度の知識がある方向けの記事となっており、テストの詳細な説明が割愛されておりますので、どうぞご了承ください。

ここで言う、TOEICにおける戦略とは?

この「戦略」とは以下のようなことを指しています。その一例を挙げると、

・パート3.4(長文リスニング)の先読み。
(具体的に設問を読むのか?設問と選択肢を読むのか?など)
・パート5.6の目の動かし方。
(選択肢を先に見て、問題の傾向を「文法問題」か「語彙問題」か判別して解く、など)

といった「基本的な解き方」の戦略から・・

・パート5.6を計20分で終わらせる。
・パート7は、5問残しても良いので正答率●●%を目指す。

という、TOEICならではのタイムマネジメント(時間や問題数は一例です)。

さらには・・

・聞き取れなかった時には「捨てる」という戦略を取り、先に進む。
・パート7でどうしても英文の趣旨が掴みきれない時に、カンで解く。

といった、「うまくいかなくなった時の対応方針」というものもあります。

TOEICでは前者2つの基本戦略だけでなく、実は一番最後の「うまくいかなくなった時の対応方針」を決めておくこともめちゃめちゃ大事!

では、何故「戦略なく、迷いのある状態で本番に臨むのがNGなのか?」そのデメリットを洗い出しておきます。

*もちろん問題自体に悩むのは誰しもある程度避けられません。そこではなく「解き方」「捨て方」などの「方針」に迷う状態のデメリットと、ご理解ください。

迷いのある状態でTOEIC本番に臨むのがNGな理由

①時間のロス

これは、言わずもがなですね。解き方に迷う。捨てるべきか迷う・・といった判断は数秒・あるいは大きくなると分単位になる時間のロスを生んでしまいます。

この時間のロスは、過ぎた問題を悩むだけですと、時間のロスのみにとどまりますが、TOEICの場合、そうはいきません。「未来の問題」にまで支障をきたし、正答率にまで入り込んだロスになってしまうのです。両損していたら・・・最悪ですよね!

②集中力のロス

「迷うこと」は時間のロスだけではありません。毎回の「意思決定」を行わなくてはならない状況は、実は脳が疲弊してしまうんです。その結果、集中力が奪われてしまいます。

さらには、意思決定の瞬間は、「脳内トーク」が発生してしまいます。「あれ!聞けなかった・・・どうしよう・・。何て言ってたっけなぁ・・」などと、焦り、選択の判断をする・・その間の「心の声」が、英語を読む・聞くの集中を妨げる要因になってしまうんです。英語を読み聞きながら、時に訳しながら、合わせてこの「脳内トーク(心の声)」が満載だと・・もはやカオス。集中力低下の一途を辿ってしまいます。

ちなみに・・TOEICを解いている時は、英語を英語のまま理解しようとするレベルの人もいれば、母国語である日本語に頼る部分が大きい方もいます。受験者の英語レベルによって脳内の「英語%」は様々です。が、「英語」を理解しようとしていることには変わりません。

一方、「脳内トーク」は基本日本語です。それゆえ、ますます日本語と英語がごちゃ混ぜな状態が生まれてしまいます。

③やる気のロス

さらに「脳内トーク」というものは、無自覚です。その多くが「ネガティブ」なものに寄ります。要は「解けなかった」という印象ばかりを引きずることになるのです。こんな風にネガティブ印象を無自覚に溜め込んでしまうと、やる気もダダ下がり。

さらには、反動として「後半挽回しなくては!」と意気込んだ結果、普段と違う緊張状態に陥ったり、問題の深追いをしてしまった結果「①時間のロス」を引き起こしてしまうなど、悪循環に陥ります。

そして①〜③の結果、当然ながら

④正答率のロス

につながるというわけです。

戦略を持つ=迷いがないと、良いことがいっぱい!

では逆に「戦略を持つと、こんな良いことがいっぱいあるよ!」をまとめてみました。

①時間を最大活用できる!

過ぎてしまった問題に悩まない「損切り」の戦略を持ち、それががうまくできると、数秒単位で時間の無駄使いが減る!→数秒のかき集めが200問にもなると、トータル【数分】になる。実はインパクトが大きい!

さらに、未来の問題に対して時間を食い込ませてロスすることがなくなれば、正答率にも好影響!

②集中力を最大活用できる!

迷い時に生まれる「脳内トーク(心の声)」が減少するので、集中力は純粋にTOEICの問題を解くことのみに注がれ、清々しく(?)戦える!

③やる気のロスを回避できる!

ネガティブに偏りがちな「脳内トーク(心の声)」が減れば、自分の心の声が自分の勇気をくじく・・という悪循環を断ち切ることができる!

やる気がUPするのか?はなんとも言えない。が、少なくとも心を折らずに2時間を戦い抜ける可能性が高まる!

その結果、

④正答率を最大化できる!

のです。わーい!

まとめーTOEIC=セルフマネジメントのテストと捉えよう!

迷いのない戦略・方針を決めること、大事です!どんな英語レベルの方でも、自分の現状の英語力を最大化してくれるのが、戦略です。

また、TOEICは英語力のテストであり、情報処理のテストであり、そして何よりセルフマネジメントのテストだと捉えること、オススメします!

ご参考までに!

英語学習コーチ 船橋由紀子の一言

このように「何が起きているのか?」の俯瞰的視点、いわゆる「メタ認知」のスキル、とても大事です^ ^

【メタ認知の参考記事】(TOEICじゃないけど)
人間関係におけるメタ認知の大事さ

船橋由紀子・坂本勝俊 開発
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この記事を書いた人

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Yukiko Funabashi

英語学習コーチ / 講師 / MC
MC・ナレーターとして約10年のキャリアを積んだ後、語学コーチングスクールに入社、英語学習コーチへ。在籍中7年で、ビジネスパーソンからエグゼクティブまで約4000人の英語力UPをサポート。2017年4月独立。
エグゼクティブ・ビジネスパーソンを中心にオーダーメイドの英語学習コーチングを提供する傍ら、研修講師ほか、MC・ナレーターとしても活動している。