以前読んだ雑誌に掲載されていた、スタンフォード大学ケリー・マクゴニガル教授のインタビュー記事について、ふと思い出すことがあったので、ここで書き留めておきたいと思います。
さて、私が雑誌で目にしたケリー先生の記事の内容は以下のようでした。
よくある悩みのひとつが、「甘いお菓子をやめたい」だそうでして。そういう時の一番多い間違いが、「明日からの方が、今の自分より強い意志力が発揮できる!」と勘違いし、「今日は最後のお楽しみだから・・と、盛大に暴飲暴食に走ったりしてしまう」のだそうです。
あ、きっと今「自分のことだ!」と思った方、いますよね?私もです・・><(お菓子じゃなくてお酒だけど、笑)
で、そういう時に”有効な手段”があるんだそう。
それは、「明日も、今日と同じことするのだと想像してみる」ことなんだそうです。例えば、今日食べているのと同じ数のチョコバーを食べる。明日も、来週も、来年も、15年後も。チョコバーまみれの、自分・・。ゾッとしますよね!ということなんです。
この、ケリー先生の以前の記事と、私がコーチングで働きかけていることは、時にとても似ています。
例えば、私が学び活用するメンタルコーチングでは、「未来マイナス」という時間軸を扱うことがあります。こんな問いを投げるんです。現状、課題を抱えている状況に対して、「そのまま行ったら・・・どうなると思いますか?」と。
こういう問いによって、課題が解決しないままの、望まない状況をリアルに感じる経験をしてもらう。そして、この痛みを伴う想いが、望む状況へのパワーに変換したりもします。
(大した「未来マイナス」がなく、「なーんだ!」とホッとすることもあります。それも気付きです。)
まさに先日、コーチングさせていただいたMさんは、「◯年後までには、何としても英語を習得していたい」という想いがあり、さらに「英語ができていないと、あらゆるチャンスをロスしてしまう・・」という最悪な「未来マイナス」が出てきました(あらゆるチャンスをロスする・・・なかなか極端なワーディングです^^;;)。
そこから改めて、「未来プラス」をイメージし、具体的なアクションへと落とし込むプロセスを辿りました。
あ、
常に「未来マイナス」をイメージしていると、いつも不安で、とっても不健康だと思うのでお勧めしません!笑
ただ、「やめたくてもやめられない」「やりたくても始められない」「続けたくても続けられない」という、ちょっとしたモヤの中にいる時には、チョコバー理論(と、今勝手にネーミング)と「未来マイナス」を思い出してはいかがでしょうか?