リスニング力向上のヒントー英語の発音における5つのポイントー

アイキャッチは、カリブ海旅行シリーズです😅

「英語の発音の特徴ってどんなものがあるのでしょうか?」

先日、担当している英語研修で「英語の発音の特徴ってどんなものがあるのでしょうか?」とお尋ねいただきました。その際に、かなり慌ててだったのですが、自分なりにまとめた、「英語の発音の特徴」をせっかくなのでこちらにも転記させていただきます(β版)。

なぜβ版か?というと、「説明がややマニアックになってしまったかも・・」という反省があるからです、笑。もっと良いものにできるはず!でも公開してからブラッシュアップします。

2年前の「発音上達チャレンジ」の様子(恥)^^;;

ちなみに、以下の内容がどのような学びから成り立っているか?をご紹介しておきますね。

「発音上達チャレンジ」(2年前)
https://youtu.be/P1e32R3cCJQ

だいぶ恥ずかしい動画です^^;;。ちなみに、マージンなどはいただいておりませんので。念のため、笑。

上記は、「講師としての発音指導力を上げたい、ならば自らの発音力を向上させることで、指導のポイントを体得しよう」と自分が英語発音矯正の師匠(ドクターDイングリッシュ)にお願いして実施してもらった、「英語発音の集中トレーニング」の様子です。

ビフォーはヒドかったな、笑。とはいえ、あれはあれで頑張ってた^^ そして、まだまだとはいえアフターになると違いがしっかり出ているのが、動画を見ていただくとわかるかと思います。

では、「発音の変化を作ったポイント」を5つにまとめてみることで、「英語の発音の特徴」をご紹介してみたいと思います。
*アメリカ英語の発音をベースに記載。

「英語の発音の特徴」5つのポイント

1)声と息をうまくミックスさせている、むしろ沢山の息をベースに発声しているのが英語

この息を混ぜるのが英語っぽさの原点かと思います。「息を混ぜる」の感覚って文字だとお伝えしにくいのですが、例えば、”Thank you”と言う時、”you”と言い終わった後に、肺に残っている息を吐き切る、出し切る、という風にしてみると、「息だけ吐かれている状態」を感じることができると思います。そんな風に、息を吐き切る体験をすると、語尾だけでも「息たっぷり」な感じを味わえると思います。

2)英語には波があり、「ボトムエリア」という、必ず音程が落ち込む箇所がある(特に語尾はしっかり音程を落とす)

実は結構、「喉の下の方」で、響かせています。少しガラガラと鳴るぐらいの、喉の下の方のポジションって、ありますよね。例えば、”Cool!(カタカナで発音を書くと、「クーゥ」みたいな感じでしょうか)”という単語を発話するとした時、語彙を、「ガラガラポジションまで落とす」ようにすると英語っぽくなるはずです。

3)単語と単語は、実は息が繋いでいる、そして常に「半拍先取りして」音が作られている

英単語のリンキング(単語同士の繋がり)は、繋がった結果音声が変化(連結・脱落)するのはもちろん、実は、「音が先食いしていく(半拍ほど、早めに息が漏れ始めている)んですね。
例えば、I finished…という文があったとすると、finishedの「F」の音は日本人が想像するよりも、半拍前から、「F」の空気が漏れるような音が作られ始めています。この「息」の部分が、単語単語を連結してくれるので、結果として英語は滑らかに繋がったようになります。

4)適切な母音と子音の使い方をする

各音の連結・脱落には色々なルールがありますが、大まかなところとして下記が基本です。

・語尾の子音と語頭の子音は、前者が省略されて後者を軸とした音の繋がりになる。
例)get to=ゲットゥ(という感じ)

・語尾の子音と語頭の母音は、そのままナチュラルに連結して一つの音の繋がりになる。
例)an apple=アナッポー(という感じ)

・その他、息を沢山使う音(主に、T、H)などは、実際に喋るとTは息を省エネできるDやLに変化したり、あるいは「空白」になってしまったりする。Hも消滅してしまう。

*各音の連結・脱落は、起きないこともあります。正式なスピーチなどでは、あえて連結を避けたりなど。

・そして、大前提として大事なことは、「存在しない母音を、入れない」こと。

例)ダメなやつ・・student=suchudento と、全ての音節に母音がくっついて読む。
stuの”s”は「ス」と書きたくなりますが、実は「息」が音になっているにしかすぎません。タイヤがパンクして、空気が漏れるような、あんな音です。

・さらに、アクセントが置かれている内容語の母音は、実は「若干長めに発音する」と、英語らしいメリハリになります。アクセント以外の母音の存在感をしっかり消した上で、内容語のアクセントの母音だけはしっかり発音してあげると、英語っぽいんです。

5)「意味をしっかり味わって発音」して、伝わるリズムへ!

上記1〜4のルールがありつつ、「意味をしっかり味わって発音」すると、機会的でなく本当にナチュラルなリズムになり、意味を持って伝わるようになります。

英語の構造・カタマリ感をしっかり感じられ、もちろんリスニング力にもさらに良い影響があります。

*共有した動画を見ていただくと、最後ノッてしゃべっているんですね。こうしないと、英語の本来の「意味が伝わるリズム」になりません。動画の途中の発音は、やたら機械的です。


長くなりましたが、そしてβ版ですが、リスニング力のUPや、もちろんスピーキング時の英語発音力UPのため、ヒントになる内容だと思いましたので共有しました。

ご参考までに!

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この記事を書いた人

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Yukiko Funabashi

英語学習コーチ / 講師 / MC
MC・ナレーターとして約10年のキャリアを積んだ後、語学コーチングスクールに入社、英語学習コーチへ。在籍中7年で、ビジネスパーソンからエグゼクティブまで約4000人の英語力UPをサポート。2017年4月独立。
エグゼクティブ・ビジネスパーソンを中心にオーダーメイドの英語学習コーチングを提供する傍ら、研修講師ほか、MC・ナレーターとしても活動している。