この本、面白いっ!カバーされている範囲は中学校の英語だけですが、「英語って面白いかも!」って思えるきっかけになる本です。
中学英文法の「なぜなぜ?」にちゃんと答えてくれる本
今年早々に読んでイイな!と思った本です。
英語初心者が「そこは、どうしてそうなるんでしょう??」って思う「なぜなぜ?」の箇所に対して、「英語の感覚っていうのはこういうものなんですよ!」と視座をくれている。しかもイラストが秀逸。
あの、中学校の英文法でつまづいてしまった経験のある方って、実はとても【探究心の強い方】なんじゃないかな、って思います(私は逆、丸覚えしたタイプ)。
「なぜそうなるの?」「なぜ日本語と違うの?」と、疑問を持つわけですよね。そこに対して「英語ってそういうものなんです」という説明を聞いて、受け入れられる方とそうじゃない方がいる。
私みたいに「丸覚えでいくしかない」と割り切る方もいるでしょう。
あるいは、元々「英語ってなんか面白い!」と、英語とのラポール(信頼関係)があれば、「そういうものだよね!あの洋画でもそう喋ってたし!」とすんなり知識を受け取ることができるのだと思います。
そうではなく、英語と「初めまして」の段階で「なぜなぜ?」をやってしまうと、英語博士のようになる方もいる一方で、英語が不可解なものとなった結果、遠ざけてしまう方もいると思います。
この本は、そんな「なぜなぜ?」と、探究心の強い方の問いにちゃんと答えてくれる本。ハラオチした理解を促す箇所が満載です。
「なぜ助動詞の後ろの動詞は、たとえ主語が「三単現」の場合でも”s”がつかないのか」
あるいは、英語上級者の方にも目から鱗の情報が満載です。
例えば、「なぜ助動詞の後ろの動詞は、たとえ主語が「三単現」の場合でも”s”がつかないのか」。
He can speak English.
↑
コレ。これまではそういうものだ!と丸暗記しただけでしたが、本書の解説によると・・・。
「彼は英語を話せる」と”判断している”「本当の主語」は・・・話し手=私( I )=一人称だから。だから、「三単現」の場合でも”s”がつかない。
のだそうだ!
すみません・・・知りませんでした!!こういう風に、文法の背景までわかると、いざ助動詞を使うときに、より自分の感情が動きそうな気がしてきます^^
「つまづいていた部分は 英語の面白い部分だったんだ!!」
そして、この本のエピローグに書かれていた言葉がすごく響いたので、引用。
英語と出会ってから25年たつけれどずっと抱えていた「なぜ?」に答えてくれる先生に出会って初めて「つまづいていた部分は 英語の面白い部分だったんだ!!」そう気づきました。
今、イマイチわからないなぁ・・っていう英語の箇所にこそ、
「面白さが眠っているんだ!」
と思うと、勉強するのもワクワクする気がしますよね!
最後に、本書の中のイラスト部分を1つだけ紹介。この前置詞の説明イラスト、すごく好きです!愛らしすぎます・・・♪
中学英文法に苦手意識を感じていて、何か書籍を探している方の参考になれば参考です。
(こちらにも、文法書籍の記事を書きました。)